ポンピドゥーセンター・メス

フランス, フランス

ポンピドー・センター-メスの設計にあたって, 機能的な空間をつくるため,プログラムを単純なボリュームにアティキュレートし,それらを動線上明確で,相互関係が機能しやすいよう立体的に配置した.

まず一般ギャラリーを幅15m,長さ90mの四角いチューブ状のボリュームに入れ,エレベータと階段が納まった六角形の鉄骨タワーの周りに3段に積み上げて 配置した.3本のギャラリーチューブは,先端の小口が断面いっぱいのピクチャー・ウィンドーとなっていて、一番上層のチューブ3ではメッツ市のシンボルで あるカテドラルを,チューブ2では中央駅を切り取った.このほか,レストランが納まる円形ボリュームと,オーディトリウム,オフィスやバック機能を納めた 単純で閉鎖的な四角い箱形ボリュームを配した.

それらのボリュームを一体の建築として融合させるため,六角形の水平飛影面を持った木造の屋根で覆った.フランスの国土の形は六角形に近いため,フランス 人にとって六角形は国のシンボルである.屋根の構造は中国の伝統的な竹を編んだ帽子から発想を得て、六角形と正三角形のパターンで構成され、曲面を構成す る集成材の上・下弦材を幅広の木製束材でフィーレンデール・トラス状に結んだ.この木造屋根の上にPTFE膜の屋根を張り、日中には自然光が内部に届き、 夜間には館内の光で建物全体が浮かび上がるようにした.

周囲の公園の延長として大屋根の下に集まる場所をつくり、建物のファサードをガラス・シャッターで 容易に消し去ることで、内外の空間の連続を可能にした.大屋根の下に入場無料の大空間フォーラムがあり,市民はお茶を飲んだり,彫刻やインスタレーション が自由に楽しめ,そこから垣間見られるギャラリーの作品に誘われ,少しずつ空間のシークエンスを体験し,奥に進んでいく.

建築家
坂茂建築設計
2010

関連したプロジェクト 

  • Moos
    playze
  • Reiters Reserve Premium Suiten
    BEHF Architects
  • Erweiterung und Instandsetzung Hallenbad Altstetten
    MIYO Visualisierung
  • Neubau von fünf Einfamilienhäusern
    Bäumlin+John AG
  • The Forge in der 105 Sumner Street in London
    Kiefer Klimatechnik GmbH

Magazine 

Shigeru Ban Architects によるその他のプロジェクト 

Seikei University Library
Tokyo, 日本
ナインブリッジズ ゴルフクラブハウス
韓国, South Korea
今井篤記念体育館
秋田, 日本
TAMEDIA Office Building
Zurich, スイス
Villa Vista
Weligama, Sri Lanka